イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は、イスラム教のスカーフを着用しない女性に対する罰則を強化する新法の妥当性を疑問視している。この法律は、2年前にイランの若いクルド人女性マハサ・アミニさんが死亡して以来、論争を巻き起こしている、とAFP通信が報じた。
1979年のイスラム革命以来、イランでは女性は公共の場で髪を覆うことが義務付けられている。
しかし、イスラム教国の厳格な服装規定に違反したとして逮捕され、拘留中に死亡したアミニ氏の死後に始まった抗議運動の高まり以来、髪を覆わずに街頭に出る女性が増えている。
議会で承認されたこの新法は、髪を覆わずに外出する女性に対してより厳しい罰則を課すもの。正式に発効するには、13月XNUMX日にイラン大統領の署名が必要となる。
「この法律を公布した責任者として、私はこの法律に非常に懸念を抱いている」とペゼシュキアン氏は昨夜、国営テレビのインタビューで語った。
「ヒジャブと貞操」と題されたこの法律は、繰り返し違反した場合には罰金を科すと定めている。髪を適切に覆っていない女性や、公共の場やソーシャルメディアで髪を覆わずに外出する女性には、平均月給の20倍に上る罰金が科される可能性がある。罰金は10日以内に支払わなければならない。さもなければ、違反者は出国を禁止されたり、運転免許証を含む公共サービスへのアクセスを拒否されたりする可能性がある。
7月に就任したイラン大統領によれば、この法律により「社会は多くのものを失う危険がある」という。
ペゼシュキアン氏は選挙運動中、ヒジャブの着用も取り締まる道徳警察を街から排除すると約束した。マハサ・アミニ氏の逮捕にも関わったこの部隊は、2022年XNUMX月にデモが始まって以来、街頭には出ていないが、当局によって正式に解体されたことはない。
若い女性が死亡した当時国会議員だったペゼシュキアン氏は、この事件について警察を厳しく批判した。
ミハイル・ニロフによるイラスト写真: https://www.pexels.com/photo/side-view-of-a-woman-wearing-headscarf-7676531/